リムワールドの防衛に革命を起こす(キルゾーンの基礎知識)
RimWorld(リムワールド)の世界では、敵の襲撃は避けられない宿命です。その中で、防衛拠点の中核となるのが「キルゾーン」の存在です。敵を一箇所に集めて効率的に処理するこの構造は、ゲーム序盤から終盤に至るまで極めて重要な防衛戦略の一つです。この記事では、誰でも再現可能な構造の紹介から、DLCによる超強化案までを網羅的に解説します。
敵を焼き尽くす(火炎型通路の仕組み)
リムワールドにおいて、敵を物理的に排除する方法のひとつが「火炎」処理です。壁越しにモロトフ・カクテルを投げつけるだけで、敵は自らを燃料にして自滅していきます。炎上する人間、落とす装備、そのすべてが通路の温度を爆発的に上昇させ、完封に繋がるのです。
この通路には「土」を1マス置きに配置するのがベスト。これにより敵の移動速度が著しく遅くなり、焼き処理の効果が最大化されます。
敵の流入をコントロールする(圧縮と圧縮解除)
リムワールドの敵AIは、戦闘体勢に入る前は「圧縮状態」となり、1マスに複数の敵が侵入する非現実的な状態になります。これを解除しないと、キルゾーンが一瞬で突破されてしまう危険があります。
この「圧縮解除」のために必要なのが、タレットを設置した「小部屋」の存在です。敵がそのタレットを認識することで戦闘状態へと移行し、圧縮が解除されるため、キルゾーン入口や出口に1つずつ設置するのが理想です。
焼き通路を成立させるための(室温構造の作り方)
炎の効果を最大化するには、キルゾーン通路が「部屋」として認識されることが必須です。ドアを入口と出口の両側に設置し、ドアを常時開放することで、熱がこもった構造となります。リムワールドのドアは開けっぱなしでも保温性が非常に高いため、熱中症によるダメージが確実に敵を削っていきます。
敵を確実に通らせるための(誘導テクニック)
敵は基本的に「壁を壊さずに入植者に到達できるルート」がある場合、その道を優先的に通ります。これを活かして、キルゾーンへ通じるルートを常時開放しておきましょう。
入植者の部屋のドアも常に開けておくことで、敵に「ここを通れば人間に会える」と思わせるのがコツです。家具だけでは不完全で、確実に誘導したい場合は「人間がいる空間」へのアクセスが必要です。
火力が勝ることが鉄則(理想と失敗の例)
キルゾーンで最も重要なのは、**敵の流入速度よりも高い処理速度(火力)**を維持することです。理想的なキルゾーンでは、敵は1秒に1体のペースでしか入れず、内部には最大4人程度しか存在しません。
逆に、1秒に1体の流入に対して処理速度が0.9人分しかない場合、徐々に敵が溜まり、最終的に崩壊します。この“処理速度<敵の流入速度”の関係にならないように、武器の種類・入植者数・戦術の見直しが必要になります。
改札口のように減速させる(敵の流入制限方法)
敵の流入速度を抑えるには、**キルゾーン入口に「フェンス1本」**を設置するのが有効です。フェンスは通過時に強い減速効果を与え、改札口のような働きをします。これにより、敵の流入が抑えられ、処理の安定性が高まります。
注意点としては、射撃地点にフェンスやバリケードを配置しないこと。命中率が著しく低下し、キル効率が下がります。
射撃地点の構築と配置(軍用ライフル型)
最も理想的な武器は「軍用ライフル」です。射程が長く、ほとんどの敵に反撃を許さず、遠距離から一方的に攻撃できます。
射撃地点の設計には、「通路の角を狙わないように射程をコントロールする」ことが重要。通路奥の壁を誤射して壊してしまうリスクを防げます。また、射撃地点の壁を活かした「リーン射撃」も活用し、被弾リスクを減らしましょう。
ショットガンキルゾーンで火力補完(序盤向け構成)
序盤ではショットガンによる近接キルゾーンが有効です。射程は短いもののDPSが高く、少人数でも高火力が出せます。
敵の通路にモロトフを投げて加熱しつつ、スタン効果のあるEMPも併用すれば、メカノイドにも対抗できます。射撃地点の椅子やドアの配置にも工夫が必要です。
鉄壁防衛を支える(DLC活用の強化構造)
以下のDLC要素を取り入れることで、キルゾーンは飛躍的に強化されます。
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自然制動(Royalty):敵が立ち止まれない地形で攻撃不能に。
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オートボング(Ideology):敵の能力値を大幅減少させる煙幕効果。
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スコーチャー(Biotech):焼き屋の温度を安定的に400℃まで加熱可能。
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ハーベスター(Anomaly):謎の90%カバー率での高性能射撃支援。
これらを組み合わせることで、DLC込み最強の防衛網が完成します。
緊急時の対応方法(処理不能時のリセット戦術)
火力が追いつかなくなった場合は、「キルゾーンから一時退避し、ドアを閉める」ことで敵を分散させる手段が有効です。壁は二重構造にしておくことで、敵が即座に侵入できないように設計しましょう。
また、タレットの使用には注意が必要です。射撃対象になると敵が圧縮されたまま突入してくるため、かえって危険な状況を招くこともあります。
自拠点に合わせて(最適化と設計図の活用)
この記事で解説したキルゾーンは、初心者から上級者まで幅広く活用可能です。設計図を用いて自分のコロニーに合わせた形にアレンジし、必要に応じてDLC要素を盛り込めば、完封防衛も夢ではありません。
「敵の流入速度を絞る」「火力で上回る」「焼却・スタンで無力化する」。この3つの原則を守れば、どんな襲撃にも冷静に対応できるようになります。