通常武器でも切り替え可能!?(隠された殺傷モードの正体)
『デスストランディング2』では、プレイヤーが使用する武器の多くが非殺傷仕様となっており、敵を気絶させる形で戦闘を終える設計になっています。しかし実は、隠しコマンドによって“殺傷モード”に切り替えることが可能な裏設定が存在するのです。
このモードは通常のゲームプレイでは説明されず、多くのプレイヤーが知らずに通り過ぎてしまいます。しかし、この切り替えによって戦闘のスタイルや難易度が大きく変化するだけでなく、ゲーム世界そのものに深刻な影響を及ぼすリスクも抱えているのです。
殺傷モードの発動条件(ピザ屋イベントが鍵)
殺傷モードを使用するには、特定の条件を満たす必要があります。その中心となるのが、ピザ屋の評価ミッションです。
【発動までの流れ】
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ピザ屋の依頼を何度も繰り返す
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評価(親密度)を最大まで上げる
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ソーシャルストランドサービスにピザ屋からの“特別投稿”が表示される
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投稿の中に、**コントローラーの特定ボタンを表す記号のような“コード”**が記載されている
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そのコードを入力することで、武器が殺傷モードに変化
この一連の流れは一見何の変哲もないサイドイベントに見えますが、内容は本編に大きく影響する重要イベントになっています。
殺傷モードに切り替えた後の変化(威力・演出・警告)
殺傷モードに切り替えると、以下のような変化が発生します。
【モード変化による影響】
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武器の見た目が赤みがかったカラーに変化
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敵を攻撃すると即死級のダメージを与える
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ヒット時の演出も非殺傷時とは異なる残酷な表現へ
また、切り替えた直後には専用のSEやサウンドトーンが流れ、雰囲気が一変。見た目と効果が劇的に変化し、明らかに「殺しに行く」設計であることが分かります。
ドールマンの反応が激変(殺傷数に応じたセリフパターン)
殺傷モードを使用して敵を倒していくと、サムの“殺傷数”がカウントされていきます。それに呼応して、サポートキャラであるドールマンの反応やセリフが変化していくという専用仕様が発生します。
【セリフ例(抜粋)】
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「どうしてそんなことをしてしまったのか、私には理解できない…」
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「君は配達人として…いや、人として間違っている」
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「真の配達人であるならば、人を殺さなくても目的を達成できるはずだ」
このように、ドールマンは強く倫理的非難を込めて語りかけてくるようになります。回数を重ねるごとにトーンが重くなり、精神的なプレッシャー演出としても極めて効果的。
殺傷によるゲーム内影響(遺体処理とボイドアウト)
『デススト2』における最大のリスクが**殺傷による「ボイドアウト」**です。人を殺すと遺体が残り、時間が経つと腐敗し、最終的に爆発(ボイドアウト)を引き起こします。
【遺体処理の流れ】
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遺体が発生する
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ラル通信圏内の配送センターに遺体を運ぶ必要がある
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時間内に処理しないと大爆発が起き、広範囲が壊滅状態に
ゲームシステム的には「セーブ巻き戻し」が発生するものの、ワールドの復旧には時間がかかり、拠点機能が停止することも。
つまり殺傷モードは、強力な武力と引き換えに、圧倒的なリスクをプレイヤーに負わせる選択肢でもあるのです。
切り替えはいつでも可能(殺傷⇔非殺傷の戻し方)
一度殺傷モードに切り替えてしまった武器でも、元に戻すことは可能です。ピザ屋の投稿にあるコードを再度入力することで非殺傷モードへ戻すことができます。
【切り替えの注意点】
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コマンド入力は武器ごとに行う必要あり
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戦闘中に切り替えるとラグがあるので注意
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戻した後も殺傷数のカウントは残る
つまり、プレイヤーは意識的に“責任”を持って戦い方を選ぶ必要があります。
なぜ殺傷モードが存在するのか(小島監督の設計意図)
本作のテーマのひとつは“繋がり”と“非暴力”です。それにも関わらず、裏モードとして殺傷戦闘が仕込まれていることには明確な意図があると考えられます。
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「力による解決は簡単だが、責任が伴う」というメッセージ
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非殺傷の達成感と殺傷の代償を対比させる演出
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プレイヤー自身に「選ばせる」という強い設計思想
倫理と快楽、正義と犠牲——その両方を“自分で選択させる”ことこそが、小島監督らしいゲームデザインといえるでしょう。
結論(殺傷モードを使うべきか?)
殺傷モードは、使えば戦闘が一気に楽になります。敵を瞬時に排除でき、装備の性能も飛躍的に上昇します。しかしその代償は、精神的な罪悪感、ドールマンからの批判、ボイドアウトによる拠点崩壊など、決して軽くはありません。
【殺傷モードを使うべきプレイヤー】
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難易度を極端に下げたい
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ステルスや非殺傷プレイに疲れた
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“裏ルート”や隠し仕様を楽しみたい
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強さと破壊の両面を味わいたい
【使うべきでないプレイヤー】
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世界を穢したくない
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サムに誇りある配達人でいてほしい
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道徳的なジレンマを避けたい
最終的にどうプレイするかはあなた次第です。
この“選ばせる自由”こそが『デススト2』の最も深いゲーム体験なのです。