アクトごとの敵難易度変化を活かす(イージープールとハードプールの仕様)
Slay the Spireでは、敵の強さが戦闘回数によって段階的に変化するという仕様が存在します。これは「イージープール」「ハードプール」と呼ばれるもので、アクト1では3戦目まではイージープール(弱い敵)、それ以降は**ハードプール(強い敵)**になります。
アクト2以降では、この切り替えがさらに早まり、2戦目まではイージー、3戦目からハードとなります。
この仕様を活かして、アクト1では序盤3戦で供物とカードを揃えた後、休憩マスでアップグレードをしてからエリートに挑むのが王道ルートとして知られています。
ただし、3戦でエリートに勝てるデッキに仕上がるとは限らないため、無理をしないことも重要です。ポーションを2つ以上所持しているときなど、勝率を高められる手段があるときにこのルートを選ぶのが理想です。
同じレリックは二度と出ない(レリックの出現制限)
意外と知られていない仕様が、「一度出たレリックは二度と出ない」というもの。これは商人の陳列アイテムやボス報酬のレリックにも適用されます。
つまり、商人で見かけたレリックをスルーしてしまうと、その後のドロップや報酬には登場しません。特に欲しいレリックがある場合は、商人に訪れる際のゴールド管理が重要になります。
また、スターターカードの上位互換であるボスレリック(例:ブラックブラッド)を交換で入手すると、それ以降同系列のボスレリックは出現しなくなる仕様もあります。
レリックを活かした戦略構築ができるSlay the Spireだからこそ、この仕様の理解は戦略幅を広げる重要な鍵になります。
ヘクサゴーストの2ターン目攻撃に注意(HP参照型のディバイダー)
アクト1ボスのヘクサゴーストが使用する2ターン目の攻撃「ディバイダー」は、現在のHPを参照してダメージを決定する特殊技です。
計算式は以下の通り:
(現在HP ÷ 12)+ 1 × 6回攻撃
例えばHP39だと基礎ダメージは(39÷12)+1=4、つまり4×6=24のダメージとなります。
ここでの重要ポイントは、休憩マスでの回復やポーション使用が攻撃力を増加させる可能性があるという点です。
体力が中途半端に回復したことでダメージが増え、結果的に突破できないという事態にも繋がります。休憩や回復ポーションの使用は**「回復による被ダメージ増加」のリスク**をよく考慮して判断しましょう。
なお、体力を減らしすぎるとヘクサゴーストの筋力上昇後の連続攻撃に耐えきれない場合もあるので、HPの調整は12の倍数を目安に慎重に行いましょう。
金切りリセットテクニック(筋力上昇の無効化)
知っているかどうかでボス戦の難易度が大きく変わる裏技が「金切りリセットテクニック」です。
このテクニックは、タイムイーターや目覚まし時計など、体力半分以下になると自己強化するボスに対して有効です。
タイムイーターは体力半分を下回ると次ターンに筋力を回復するのですが、この回復タイミングに《金切り声》を使うと筋力回復効果が打ち消されるという仕様があります。これにより、筋力マイナス状態のままで固定化でき、戦闘を有利に運べます。
同様の効果は《闇の足かせ》や《チャンク》でも再現可能です。これらを活用することで、全キャラクターで筋力リセットが狙えるというメリットも。
このテクニックはSlay the Spireを攻略する上で知識差が勝率に直結する好例と言えるでしょう。
共通イベント後のマスは限定される(イベント後のマス挙動)
最後に紹介するのは、イベント終了後のマス挙動に関する仕様です。Slay the Spireでは、共通イベント後のはてなマス(例:カード複製イベント、供物獲得など)は、必ず敵マス・財宝マス・商人マスのいずれかに変化します。
これを知らずに、所持金が少ない状態で商人マスに入ってしまうと、アイテムを買えずに損をする可能性があります。逆に、所持金が多い時には商人に変化することを期待して踏むという選択もできます。
特にアクト2以降では、はてなマスの占有率が上がるため、イベント変化後のマス種を考慮したルート取りがより重要な戦略要素になります。
この仕様を知っていれば、「今このタイミングで踏むべきか、避けるべきか」の判断がしやすくなり、安定した進行が可能になります。
補足:仕様の豆知識も見逃すな!(分岐の理解とレア制限)
今回紹介した5つのテクニック以外にも、Slay the Spireには細かい仕様の違いがたくさんあります。例えば:
-
スライムボスは体力ちょうど半分でも分裂するが、他のボス(チャンプやタイムイーター)は半分未満でしか変化しない
-
休憩マス関連のレアレリック(安らぎのパク、ケトルベル、ショベル)は3種中2つを入手した時点で、残り1つは出現しない
これらは一見どうでもいいように思えるかもしれませんが、知っていれば立ち回りやアイテム取得判断が最適化できます。
また、画面には小さく仕様説明が書かれていることもあるので、UIの端まで見逃さずにチェックする意識も大切です。
テクニックを知るだけで勝率が変わる!(知識で差が出るゲーム)
Slay the Spireは、知識ゲーともいえる戦略性の高いローグライクです。今回紹介した5つのテクニックを知っておくだけで、攻略の安定感が格段に変わります。
おさらい:今さら聞けない5つのテクニック
-
戦闘回数で敵の強さが変化(イージー/ハードプール)
-
レリックは一度見逃すと二度と出ない
-
ヘクサゴーストの攻撃はHP依存。12の倍数で調整を
-
金切りリセットで筋力上昇を無効化
-
共通イベント後のはてなマスは3択(敵・財宝・商人)
どれも地味ですが、知っているだけでプレイの質が劇的に変化します。攻略に行き詰まっている方や、もっと深くゲームを理解したい方は、ぜひ今回の内容を実践してみてください。Slay the Spireの奥深さがきっとさらに見えてくるはずです。