show interface descriptionとは
表示例
以下は、show interface description
コマンドの実行例です
Router# show interface description
Interface Status Protocol Description
Gi0/0 up up Link to ISP
Gi0/1 admin down down Not in use
Gi0/2 up up Internal Network
Gi0/3 down down Connection to Branch Office
上記の出力では、各インターフェースの以下の情報が示されています:
- Interface: インターフェースの名前(例:Gi0/0, Gi0/1など)。
- Status: インターフェースの物理的な状態(
up
またはdown
、admin down
は管理者が意図的に無効化している状態を意味します)。 - Protocol: インターフェースのプロトコルの状態(
up
またはdown
)。 - Description: インターフェースに設定された説明。この例では、「Link to ISP」「Not in use」などが表示されています。
どのような時に使うか
show interface description
コマンドは、次のような場面で特に有効です:
- トラブルシューティング
障害発生時に特定のインターフェースのステータスを確認することで、物理接続の問題や管理者による無効化が原因であるかどうかをすばやく把握できます。また、説明に記載された接続先情報(「ISP」や「Branch Office」など)により、ネットワーク構造の理解や、どのポートが影響を受けているかの判断が迅速になります。 - ドキュメンテーションの簡略化
インターフェースごとに役割や接続先を「description」フィールドで設定しておくと、物理ネットワークの設計書やドキュメントを参照せずに、構成情報が即座に取得できるため、管理が容易になります。 - 迅速な構成確認
インターフェースの構成が多岐にわたる大規模なネットワークでは、show interface description
コマンドを使用することで、各インターフェースの稼働状態や役割を瞬時に把握することができ、日常のネットワーク管理業務が効率化されます。
注意事項
インターフェースの説明(description)は、事前に設定しておく必要があります。インターフェース構成モードでdescription <文字列>
を使用することで簡単に設定できるため、ネットワーク構築時や保守時には必ず説明を追加しておくとよいでしょう。また、ネットワークのメンテナンスや拡張時に記録を更新することも、将来の管理効率に役立ちます。
このコマンドは、大規模ネットワークから中小規模のネットワークまで幅広く利用でき、インターフェースの概要と状態を即座に把握できる点で非常に有用です。