幻体戦士(最強の分身術でゲームバランス崩壊級)
ロマンシングサガ ミンストレルソングにおいて「幻体戦士」は常に議論の的になるほど強力な術です。この術は使用者の姿や装備、ステータスをそのままコピーした分身を作り出します。分身は生成された時点の状態が固定されるため、HPが1の状態で使用すればHP1の分身が生まれる点には注意が必要です。また、分身には回復術や補助術が効かず、リバイバや再生系の効果を受けられない一方で、フェニックスアローの回復効果のみ有効となります。
特筆すべきは「聖杯」との組み合わせで、幻体戦士状態では聖杯が無限使用可能となり、LP武器や耐久を気にせず運用できる点です。通常は消費が重い術ですが、帝国術法師の二術合成(幻体戦士+サイコブラスト)で使用コストを大幅に軽減でき、序盤からでも実用可能となります。サルーイン戦など高難度の戦いで安定性を発揮しやすく、初心者から上級者まで使い道が広い術です。
サイコブラスト(合成で真価を発揮する全体攻撃術)
サイコブラストは単体では高コストかつダメージ不足が目立つ術ですが、合成することで性能が飛躍的に強化されます。代表的な合成例は「サイコブラスト+コズミックタイド+生命波動」で、これにより全体1000~1500前後のダメージと麻痺の追加効果が得られます。属性もエネルギー系で、火属性の火の鳥が効きにくい敵にも有効です。
また、特殊な組み合わせとして「サイコブラスト+幻体戦士+破幻術」を合成することでダメージは減少するものの「魅了効果」を付与できます。この魅了効果はパウルやアンゴーゴンといった高耐久ボスに有効で、魅了が入れば通常攻撃が通りやすくなります。ロザリア術法師をパーティに加えることで合成が容易になり、安定した攻略が可能となります。
オーバードライブ(最大の行動回数を誇る壊れ性能術)
オーバードライブは術者が1ターンで5回行動できるという強烈な性能を誇ります。使用後はターンが強制終了するものの、短期間に複数の行動を重ねることで戦術の幅が大きく広がります。
具体的には全員に癒しの水を連続で使用してベホマラー的な役割を果たしたり、杖適性を持つキャラにロザ術を習得させて乱調子からの連携を狙うなど、多彩な運用が可能です。さらに原体戦士状態のキャラと組み合わせ、聖杯を繰り返し使用することで事実上の無限行動ループに近い戦術も成立します。救済的な術として公式が想定した側面も強く、強敵攻略の切り札になる場面が多いです。
吹雪(序盤の殲滅から終盤の合成素材まで幅広く活躍)
吹雪は単体では突出した威力を誇る術ではありませんが、合成や運用次第で非常に便利な性能を発揮します。序盤に低学術師で合成すればET1という低コストで全体攻撃が可能となり、雑魚処理効率が飛躍的に向上します。
終盤においても「ケレンドローズ経由の合成吹雪」を用いれば1000前後のダメージを叩き出すことができ、強敵相手でも有効に機能します。ただし全体攻撃術であるためボス戦での使用には適さず、雑魚殲滅や補助的な役割がメインとなります。さらに術合成素材としても優秀で、雷電術や超幻と組み合わせることで気絶効果を持たせることが可能です。単なる攻撃術以上の幅広い戦術的価値を持ちます。
シールドブレイカー(魔法盾対策の最終解答)
シールドブレイカーはショックウェーブ+ヘルファイア+セルフバーニングといった術合成で生成される術で、敵の魔法盾を解除する効果を持ちます。魔法盾はセルフバーニングやイージスの盾、ブラックアイス、さらにはリバイバまで含まれており、強敵戦ではこれらの存在が攻略を大きく阻みます。
特にリマスターで追加された新シェラハ戦ではブラックアイスを頻繁に使用してくるため、シールドブレイカーで解除することが必須級の戦術となります。魔法盾は他の術で上書きされますが、魔法壁であるミサイルガードは共存可能であるため、盾のみを確実に外すシールドブレイカーは唯一無二の存在です。高難度戦において戦局を一変させる性能を持ち、まさにぶっ壊れ術と呼ぶにふさわしいものです。
まとめ(壊れ性能術を理解し戦術を広げる)
ロマンシングサガ ミンストレルソング リマスターには数多くの強力な術がありますが、その中でも特にゲームバランスを揺るがすほどの性能を持つのが今回紹介した5つです。
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幻体戦士:分身生成による圧倒的安定性
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サイコブラスト:合成で全体攻撃+追加効果を狙える万能術
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オーバードライブ:5回行動で一気に戦況を覆す切り札
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吹雪:序盤の効率狩りから合成素材まで活躍
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シールドブレイカー:魔法盾解除で高難度戦を有利に運ぶ
これらを適切に使いこなすことで、クリア後や追加ボス戦を含む高難度の攻略が格段に楽になります。自分のプレイスタイルに合わせて術を組み合わせ、自由度の高い戦術を構築することがリマスター版の最大の楽しみ方と言えるでしょう。