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【Cisco】show interface counters errorsコマンド説明

Cisco

show interface counters errorsとは

Ciscoのshow interface counters errorsコマンドは、インターフェースごとのエラーカウンタの状況を確認するために使用する重要な診断コマンドです。
このコマンドを使用することで、ネットワークトラフィックの不具合や障害の原因を迅速に特定でき、トラブルシューティングに役立ちます。

コマンド概要

show interface counters errorsは、各インターフェースで発生しているエラーパケットのカウント情報を表示するコマンドです。
これにより、どのインターフェースでエラーが発生しているのか、エラーの種類(入力エラー、出力エラー、CRCエラーなど)を確認できます。

表示例

以下は、show interface counters errorsの実行結果の例です。

Router# show interface counters errors
Interface    Align-Err    FCS-Err    Xmit-Err    Rcv-Err    UnderSize    OutDiscards
Gi0/1         0       2       0       0       0          0
Gi0/2         0       0       0       5       0                 1
Gi0/3              3       7       0       1       0                  0
...




上記の出力例では、以下のカウンタ情報が表示されています。

  • Align-Err: パケットのアラインメントエラー数(パケットがバイト境界で整列していないことを示す)。
  • FCS-Err: フレームチェックシーケンスエラー(CRCエラーとも呼ばれ、データの整合性が保たれていないことを示す)。
  • Xmit-Err: 出力エラー数(送信中のエラー数を示す)。
  • Rcv-Err: 受信エラー数。
  • UnderSize: サイズが規定より小さいパケット数。
  • OutDiscards: バッファ不足などの理由で破棄された出力パケットの数。

コマンドの利用場面

このコマンドは、以下のような状況で役立ちます。

  1. ネットワーク障害の特定: インターフェースで特定のエラーが多発している場合、物理的な接続問題やケーブルの故障が疑われます。
  2. パフォーマンス低下の原因分析: FCSエラーやXmitエラーが多発している場合、データ整合性やパケットの送信品質に問題がある可能性があるため、ネットワーク品質の改善が必要です。
  3. 帯域幅不足の検出: OutDiscardsのカウントが多い場合、出力帯域幅が不足していることが考えられ、トラフィックの見直しや設定の変更が必要です。

注意点

インターフェースエラーが見られた場合、障害の影響を最小限に抑えるために、まず物理的な接続を確認し、必要に応じてケーブル交換やポート設定の変更などの対策を講じることが推奨されます。
また、エラーカウンタが頻繁に増加する場合、ネットワーク全体のパフォーマンスや信頼性に影響を与える可能性があるため、問題解決に向けて迅速に対応することが重要です。

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