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【Cisco】Cisco機器(ルータ・スイッチ)出荷時に取得すべきコマンド【CCNA,CCNP,CCIE】

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Cisco機器(ルータ・スイッチ)の出荷時に取得すべきコマンド

Cisco機器を出荷する際、初期設定の検証や後のトラブルシューティング・出荷時のエラー対応等ののために、いくつかのコマンドを実行しておくとエビデンスを残すためにも非常に意味があります。
配送時に壊れたのか、そもそも配送前に壊れていたのかなどの切り分けにも使えます。
下記のコマンドをあらかじめ取得しておくことにより、ネットワーク構成やデバイスの基本情報を記録しておけます。
これらのコマンドを出荷時に記録することで、機器の状態を正確に把握し、後々のトラブルシューティングやサポート時に役立ちます。
下記に、出荷時に取得しておくべき主要なコマンドとその説明を挙げます。

1. show version

  • 説明: Ciscoデバイスのソフトウェアやハードウェアのバージョン情報を表示します。機器の稼働時間やメモリ、インターフェース数など、ハードウェア情報の確認にも役立ちます。
  • 取得理由: 出荷時のOSバージョンやハードウェア状態の記録に使えます。

2. show running-config

  • 説明: 現在稼働中のデバイスの設定を表示します。インターフェース、ルーティングプロトコル、ACLなど、全ての設定情報が含まれます。
  • 取得理由: 出荷時の設定内容をバックアップしておくため、再設定が必要な場合に役立ちます。

3. show startup-config

  • 説明: デバイスが次回起動時にロードする設定ファイル(NVRAMに保存されている設定)を表示します。
  • 取得理由: 出荷前に保存された設定が正しいことを確認するために使用します。

4. show ip interface brief

  • 説明: すべてのインターフェースのIPアドレス、状態(up/down)、プロトコルステータスを簡単に表示します。
  • 取得理由: インターフェースが正しく構成されていること、またIPアドレスが適切に割り当てられていることを確認できます。

5. show interfaces

  • 説明: 各インターフェースの詳細なステータス、トラフィック統計、エラーカウンタなどを表示します。
  • 取得理由: インターフェースが物理的に正常であるか、エラーがないかを確認するために使用します。

6. show inventory

  • 説明: Ciscoデバイスのハードウェア部品(モジュール、カード、SFPなど)のインベントリを表示します。
  • 取得理由: デバイスに搭載されているハードウェアコンポーネントを記録し、機器の状態を把握しておくために役立ちます。

7. show logging

  • 説明: デバイスのログを表示します。重要なイベントやエラーメッセージを確認できます。
  • 取得理由: デバイスの安定性や出荷前にエラーが発生していないか確認するために使用します。

8. show ip route

  • 説明: ルーティングテーブルを表示し、どのネットワークにどの経路を使って到達するかを確認できます。
  • 取得理由: OSPFやEIGRPなどのダイナミックルーティングの設定が正しく動作しているかを確認します。

9. show cdp neighbors

  • 説明: Cisco Discovery Protocol(CDP)を使って隣接するCiscoデバイスの情報を表示します。
  • 取得理由: ネットワークの隣接デバイスとの接続が正常かどうか、接続されているデバイスの情報を確認します。

10. show arp

  • 説明: ARPテーブルを表示し、MACアドレスとIPアドレスの対応関係を確認します。
  • 取得理由: デバイスが正しくネットワーク内の他のデバイスと通信できているか確認します。

11. show vlan brief

  • 説明: VLANの設定や状態を簡潔に表示します。
  • 取得理由: スイッチング環境でのVLAN設定が適切かどうか確認します。

12. show spanning-tree

  • 説明: スパニングツリープロトコル(STP)の状態を確認し、ループ防止のためにどのポートがブロックされているかを表示します。
  • 取得理由: スイッチングネットワークでのSTPが正しく動作しているか確認します。

13. show ntp status

  • 説明: NTP(Network Time Protocol)の同期状態を確認します。
  • 取得理由: 時刻同期が正常に行われているかを確認し、ログの時刻ずれを防ぐために使います。

14. show ip protocols

  • 説明: 有効なルーティングプロトコルとその設定、タイマーや近隣情報を表示します。
  • 取得理由: ルーティングプロトコルの設定や状態を記録するために使用します。

15. show users

  • 説明: 現在Ciscoデバイスにアクセスしているユーザーセッションの情報を表示します。
  • 取得理由: 出荷前に不要なユーザーがログインしていないかを確認します。

16. show tech support 

  • 説明: ルータやスイッチのシステム状態や設定、ログ情報、ルーティングテーブル、インターフェースのステータスなど、さまざまな情報を一度に収集します。通常、問題のトラブルシューティングやサポートリクエストの際にCiscoの技術サポートチーム(TAC)に送るために使用されることが多いです。
  • 取得理由: ステムの現在の状態を記録することは、万が一の障害や不具合に備えたバックアップ手段として有効です。
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