show interface status briefとは
表示例
以下は、show interface status brief
コマンドを実行した際の出力例です。
Switch# show interface status brief
Port Name Status Vlan Duplex Speed ype
Gi0/1 connected 10 a-full a-1000 10/100/1000BaseTX
Gi0/2 notconnect 20 auto auto 10/100/1000BaseTX
Gi0/3 connected 30 a-full a-1000 10/100/1000BaseTX
Gi0/4 err-disabled 40 auto auto 10/100/1000BaseTX
Gi0/5 connected 50 a-full a-1000 10/100/1000BaseTX
出力項目の説明
- Port: インターフェースのポート名(例:Gi0/1, Gi0/2など)。
- Name: インターフェースに設定された名前や説明。特定の接続先や用途がある場合に役立ちます。
- Status: インターフェースの物理状態。
connected
はアクティブな状態、notconnect
は接続されていない状態、err-disabled
はエラーによって無効化されている状態です。 - Vlan: インターフェースに関連付けられたVLAN ID。
- Duplex: デュプレックス設定(
auto
やa-full
など)。a-full
は自動的に全二重モードに設定されていることを意味します。 - Speed: 接続速度(例:1000 Mbps)。
a-1000
は自動的に1000 Mbpsに設定されていることを示します。 - Type: インターフェースの物理タイプ(例:10/100/1000BaseTX)。
使用用途
このコマンドは特に以下のようなシーンで使用されます:
1. 日常のネットワーク状態確認
show interface status brief
は、ネットワークの稼働状態を素早く把握するために便利です。すべてのポートが正常に稼働しているか、異常が発生しているインターフェースがないかを迅速に確認するため、日常のメンテナンス時に役立ちます。
2. トラブルシューティング
インターフェースのエラーや接続不良が発生した際に、err-disabled
などのステータス表示により問題のインターフェースを特定できます。特に、ポートセキュリティ設定がトリガーされてポートが無効化されるなど、エラー発生の原因が明示されるため、速やかに対応を行うことが可能です。また、特定のポートが物理的に接続されていない状態(notconnect
)か、接続されていてもプロトコルがダウンしている場合など、接続問題の原因特定にも有用です。
3. VLAN設定確認
各インターフェースがどのVLANに所属しているかを一目で確認できるため、VLANの設定が正しいかどうかを素早くチェックできます。誤って別のVLANに配置されている場合も、問題をすぐに発見できるため、特にセグメントごとのトラフィック分離が重要なネットワーク環境で役立ちます。
注意事項
このコマンドはスイッチ環境で主に使用され、インターフェースの物理・論理両方の状態を簡潔に表示するため、全体的なインフラの健全性確認や迅速な問題対応に向いています。しかし、詳細なエラー統計やインターフェースごとのトラフィック量は表示されないため、特定のインターフェースの詳細を把握したい場合にはshow interface
やshow interface counters
などの追加コマンドが必要です。
まとめ
show interface status brief
コマンドは、Ciscoスイッチのインターフェースの稼働状態やVLAN設定などを素早く確認できるため、ネットワークの全体像を把握しやすく、日々のネットワーク運用や障害対応において非常に有用なツールです。