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【Cisco】show interface summaryコマンド説明

Cisco

show interface summaryとは

show interface summaryコマンドは、Cisco機器のインターフェイスの全体的なステータスを簡潔に表示するコマンドです。このコマンドを使用すると、ネットワークエンジニアはルータやスイッチのインターフェイス状況を迅速に確認できるため、トラブルシューティングや状態監視がスムーズになります。特に、複数のインターフェイスがあるデバイスで各インターフェイスの状況を把握したい場合に便利です。

コマンドの概要と用途

show interface summaryコマンドを使うと、インターフェイスごとの概要情報(ステータス、プロトコルの状態、帯域幅使用率、エラーカウンタなど)を一覧で表示できます。このコマンドは以下の場面で役立ちます:

  1. トラブルシューティング:リンクがダウンしているインターフェイスを素早く確認できます。リンクの状態が「up」や「down」であるかどうかを確認することで、通信の停止がどのインターフェイスに起因しているかを特定しやすくなります。
  2. 状態監視:稼働中のインターフェイスのプロトコル状態やエラーの発生状況を把握するために使います。帯域使用率やエラーカウンタが増加している場合、帯域不足や物理的なケーブル接続の問題などの兆候を早期に見つけることができます。
  3. パフォーマンス分析:インターフェイスのトラフィック量やエラー率の概要を把握し、負荷分散やネットワークパフォーマンスの最適化に役立てることができます。たとえば、特定のインターフェイスに過度のトラフィックが集中していないかを確認することができます。

表示例

以下にshow interface summaryコマンドの表示例を示します。なお、機器のモデルやIOSのバージョンにより、表示項目は異なる場合がありますが、ここでは一般的な形式での表示例を記載します。

Router# show interface summary
Interface                      Status                            Protocol  InPackets  OutPackets
GigabitEthernet0/0      up                                       up              1503249      2310980
GigabitEthernet0/1      up                                      down           0                 0
FastEthernet0/0          administratively down        down           0                 0
FastEthernet0/1          up                                       up              872393       993820
Serial0/0/0                  down                                   down         0                  0
Serial0/0/1                  up                                        up             214500        207310




各項目の説明

  • Interface:インターフェイスの名前を示します。GigabitEthernetFastEthernetなどの物理インターフェイスやSerialインターフェイスが表示されます。
  • Status:物理的なインターフェイスの状態を示します。upはリンクが接続されている状態、downはリンクが未接続の状態、administratively downは手動でシャットダウンされている状態を示します。
  • Protocol:インターフェイス上のプロトコルの状態です。upはプロトコルが稼働中であることを示し、downは稼働していない状態を示します。
  • InPackets/OutPackets:各インターフェイスで受信(InPackets)および送信(OutPackets)されたパケット数を示します。これにより、インターフェイスのトラフィック量を把握できます。

 

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